なぜDeNAはハマスタで勝てない? 3・4月本拠地1勝12敗3分と大苦戦のワケ
今季5度目の完封負けで初の3連勝ならず、試合後に首脳陣と選手がファンへ一礼
■ヤクルト 4ー0 DeNA(30日・横浜)
DeNAは30日のヤクルト戦(横浜)で今季5度目の完封負けを喫し、今季初の3連勝はならなかった。3・4月は本拠地で1勝12敗3分け。三浦大輔監督は「原因はいろいろあると思いますけど、結果はこういう感じになっている。ファンの方にはなかなか勝ちを見せられていないですけど、また明日頑張るだけです」と前を向いた。
なぜハマスタで勝てない。原因はズバリ打線だ。初回2死一、三塁で牧が三ゴロ。3回1死一、二塁はオースティンと佐野、6回無死一、二塁では佐野、牧、宮崎の中軸が封じられた。本拠地ではチーム打率.195、チーム1試合平均2.0得点止まり。本拠地33勝24敗3分けだった昨季はチーム打率.276、チーム1試合平均4.9得点と打線が牽引していただけに、これでは苦しい戦いになる。三浦監督は「(ヤクルト先発の金久保は)ボールに力があった。形(チャンス)は作ったが、もう1本が出なかったというところです」と肩を落とした。
先発左腕・坂本が2回に先頭・村上の強烈なピッチャー返しを左肩付近に受けて負傷降板。三浦監督は「予想外の展開。当たりどころも心配」と表情を曇らせた。対ヤクルト通算3戦3勝だった左腕を欠き、チームの今季ヤクルト戦は勝ちなし6連敗(1分け)となった。
試合後には三浦監督ら首脳陣、選手がグラウンドに出て一礼した。三浦監督は「ファンの方々が最後まで応援してくれますから。勝っても負けても礼をしようと」と説明。ブーイングは一切なく、ファンからは温かい拍手が送られた。5月からの巻き返しへ、指揮官は「そうなるようにやっていくしかないです」と言葉に力を込めた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)