無死で5度得点圏も無得点… 繋がらない鷹打線に工藤監督が注文「しっかり準備して」
「何とかしようとする気持ちが強すぎるのも…」
チャンスは作りながらも、あと1本が出ずに敗れたソフトバンク。工藤公康監督は「僕らに対する批判があるかも知れないですけど、勝てなかったら僕らの責任なので。それは真摯に受け止めて。勝っていかないといけないチームなので、明日から1つずつやっていくしかないのかなと思います」と責任を口にしつつ、攻撃陣にも注文をつけた。
「バッターの執念、何とかするぞという思いだったり、その辺の強い思いを持って戦うことが大事だと思う。調子が良い悪いは選手にはあるでしょうし、そういう時にしっかり役割を果たして次の人にバトンタッチすると。今日のノーアウト二塁とかも何とかしようという気持ちは分かるんですけど、何とかしようとする気持ちが強すぎるのも良くない」
さらに次のように続けた。「結果が出ない時はあります。それは僕らが責任を取らなきゃいけないこと。選手は試合に集中して、できることを準備して試合に入るというのも大事なのかなと思います。バッターはバッターなりに、投手は投手なりに相手を知ることも大事なのかな、と。一生懸命に真っ直ぐを待っていても、真っ直ぐに強いヤツに真っ直ぐは投げてこないですよね。そう言うのを理解した上で打席に入るか入らないかで、ずいぶん変わるんじゃないかなと思います」。
なかなか波に乗り切れないチーム状況に、指揮官は改めて攻撃陣に“準備の大切さ”を訴えかける。試合中に負傷したグラシアルが剥離骨折などで離脱することが決定。千賀や東浜、高橋礼、高橋純、デスパイネと主力が不在の中で主砲の離脱は大きな痛手となる。2年連続リーグ優勝、5年連続の日本一へ正念場を迎えている。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)