大谷翔平の「ワンマンショー」 リアル三刀流に地元メディア称賛「求めた全てを」
7回10奪三振1失点、4打数1安打、メジャー初の右翼守備と投打守で躍動
■アストロズ 5ー1 エンゼルス(日本時間12日・ヒューストン)
エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地のアストロズ戦に「2番・投手」で出場した。メジャー3度目の投打同時出場。今季最長7回で10奪三振1失点と好投したが、今季2勝目はならなかった。降板後は右翼手でプレー続行。4打数1安打で打率.265となった。“リアル三刀流”はメジャー自身初だったが、チームは1-5で敗れた。
投攻守でフル回転した。4回にメジャー通算100奪三振に到達。今季最長7回を投げ、今季初の10奪三振4安打1失点と力投した。降板後の8回の守りからメジャーで初めて右翼の守備へ。自身の外野手用グラブを左手にはめ、中堅・トラウトとコミュニケーションを図りながらもこなした。バットでは2打席凡退で迎えた7回先頭、マカラーズJr.から右前へライナーで打ち返した。
投手からポジションプレーヤーに。リアル三刀流に、地元紙ロサンゼルス・タイムズはチームの敗戦を嘆きつつも、「ショウヘイ・オオタニのワンマンショーだった」「能力の全てを出し切った」と称賛した。
地元紙オレンジカウンティ・レジスターは安定した制球で3年ぶりの2桁10奪三振を奪った投球を称えた。「約3年半もの間見られたなかった完璧な投球パフォーマンスをオオタニがついにやってのけた。マドン監督が求めていた全てをエンゼルスに与えた。足りなかったのは勝利。ガッカリする敗北だったが、オオタニのパフォーマンスは安心できる理由を確かに残してくれた」。
野球人・大谷翔平の魅力の詰まった一戦は地元メディアにもインパクト十分だったようだ。
(Full-Count編集部)