92打席三振なし、43試合でわずか4個…オリ吉田正尚が“三振しない”秘密はどこに?

ボールをバットに当てるコンタクト率ではロッテ荻野や中日大島が上

 もちろん三振が少ないということは、ボールの見極めとともに、バットに当てる能力が高いということだ。それを示すのが、バットに投球を当てる確率を表す「Contact%」「Z-Contact%」「O-Contact%」などの指標だ。「Contact%」は投球全体に対してバットに当てる割合、「Z-Contact%」はストライクゾーン内、「O-Contact%」はゾーン外のボールをコンタクトする割合をそれぞれ示すものになる。

 吉田正は実はこの指標で格段に秀でているわけではない。「Contact%」は90.7%は両リーグ通じて2位。ロッテの荻野貴司外野手の91.0%がトップで、中日の大島洋平外野手も90.3%と肉薄している。同様に「Z-Contact%」も吉田正の94.4%に対し、荻野が95.9%でトップ。楽天の小深田大翔が95.3%、大島が95.0%と続く。吉田正も優秀だが、コンタクト率ではより優れた選手がいる。

 では、吉田正の三振の異様な少なさはどこに要因があるのだろうか。コンタクト率に秀でる吉田正、荻野、大島のコース別のコンタクト率を表すヒートマップを見てみると、吉田正の異彩ぶり、驚異的な穴の無さが伝わってくる。

各エリアのヒートマップを見ると極端に穴がない吉田正尚

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