王者ホークス本領発揮はいつ? 主砲・柳田、3割目前も打撃指標に見る“不調”の影

四球の割合を示す「BB%」が昨季から減少

 18日の西武戦で先制2ランを放った柳田は、今季ここまで全44試合に出場して174打数51安打の打率.293、8本塁打21打点。この数字だけを見れば、決して悪くない。打率はリーグ7位、本塁打はリーグ2位タイとまずまず。ただ、20打点はリーグ10位タイと、柳田としては、やや物足りないものとなっている。

 柳田の今季の得点圏打率は.282。昨季は.369で、故障で長期離脱を強いられた2019年も含めて、7年連続で得点圏打率は3割を超えていた。それを考えると、確かにここまでの柳田はチャンスでの勝負強さに欠けているように映る。セイバーメトリクスの指標などを用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータ(5月16日終了現在)を見ると、重要な場面での働きを示す「Clutch」は「-0.81」とマイナス。チャンスで結果が出ていないことはデータにも出ている。

 では、柳田の5月16日までの打撃指標を分析していってみよう。まず、今季は圧倒的に四球が選べていない。例年は15%超を記録する「BB%」が、今季はここまで9.5%にとどまる。三振率を示す「K%」は21.7%と微増。四球と三振の比率を示す「BB/K」は0.44となっており、昨季の0.82から大きく下降している。

ボール球をスイングする「BB%」が大幅に上昇

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