鷹マルティネス、7回0封の快投で3勝目 絶大な信頼を置く甲斐の献身的リードとは?
コンビを組む甲斐は「1試合、1試合すごく研究して、しっかり準備して臨んでいる」
■ソフトバンク 7ー2 オリックス(22日・PayPayドーム)
ソフトバンクのニック・マルティネス投手が22日、PayPayドームでのオリックス戦に先発。7回2安打無失点、来日最多となる9奪三振の好投で3勝目を挙げた。試合後はバッテリーを組む甲斐拓也捕手への厚い信頼を口にした。
「危なげない投球」。この日のマルティネスは、この一言に尽きるだろう。初回から5回までを松田宣浩の失策のみに抑えるノーヒットピッチング。6回、7回は先頭に安打を浴びたが後続を打ち取りスコアボードに「0」を並べた。
試合後、マルティネスは「調子は良かったし、試合目のミーティングから良いゲームプランが作れたからね。甲斐が良いリードをしてくれたし、攻撃陣も点を取ってくれたことも自分の良いリズムを生み出すことにつながった」とバッテリーを組む甲斐に感謝した。
5回までのノーヒットについては「1球1球集中して投げていたので別に意識はしていなかった」と淡々と振り返るとともに「チームとしていい勝ち方、いい試合ができた」と満足気な表情を見せた。
今季から加入した新助っ人は早くも甲斐に対する信頼を口にする。
「(甲斐は)1試合、1試合すごく研究して、しっかり準備して臨んでいる。その中で僕の特徴や持ち球とすり合わせてゲームプランを立ててくれる。試合中も本音でコミュニケーションを取り合っているし、彼が見えたものと僕が感じたものをすり合わせることができている。これからも毎試合、毎試合同じようにやっていきたい」
ホームゲームで最高の投球を見せるもスタンドにファンの姿はなかった。緊急事態宣言が解除される31日までは自主的に無観客で行われるが「みんなで勝利を分かち合いたかったが状況が状況なので仕方のないこと。またファンのみなさんが戻ってきたときにそうできるといいね」と笑顔を見せた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)