大谷翔平はなぜ本塁打を量産できる? 通算286発ペーニャ氏が分析する“凄さ”
「とても力強いので(ボールにバットを)当てればいいだけです」
今季ここまでメジャー2位タイとなる14本塁打を放ち、米球界に衝撃を与えているエンゼルスの大谷翔平投手。これだけの本塁打を量産できる要因を、レイズなどでメジャー通算286本塁打を放ったカルロス・ペーニャ氏が分析し「当てればいいだけ」と絶賛している。
MLB公式テレビ局「MLBネットワーク」で大谷の打撃について解説したペーニャ氏はまず、大谷の“ノーステップ打法”に着目。メジャー1年目のスプリングトレーニングで苦戦を強いられた大谷は試行錯誤の末に、右足を上げない打ち方に辿り着いた。ペーニャ氏は「(2018年の最初は)高く足を上げてましたね。そして、打撃で本当に苦しみました。そこから彼はアジャストするためにレッグキックをやめました」と振り返った。
2009年に本塁打王にも輝いた同氏は自身の経験談も披露。「私は現役の時に、スイングの形を見失った時には足を早く降ろしていました。ですので、オオタニが足を下げ、(レッグキックの)動きを取っ払うのがどういう感触なのか、なんとなく理解できます。彼はとても力強いので、(ボールにバットを)当てればいいだけです」と評した。
また、“鉄人”カル・リプケン氏の弟で、1990年代にオリオールズなどで活躍したビル・リプケン氏も「球界でも屈指の力強い選手です。動きが大きければ、それに比例して、より多くのことが上手くいかないことになり得ると私は思っています」と分析。2人は、大谷にはパワーがあるからこそ“ノーステップ打法”も可能なのだとした。
また、ペーニャ氏は「タイミングの取り方は(打つために必要な)不変のものです。そして、コンタクトする時に力が発揮できる良いポジションを作る必要があります。そして、優れたスイングも必要なのです。この3つは(良い打撃をするために)絶対的なものです」とも。大谷には、この3要素が備わっているとし、高く評価していた。
21日(日本時間22日)に行われたアスレチックス戦では3打数無安打に終わり、2試合連続ノーヒットとなった大谷。二刀流起用での疲労の蓄積も心配されているが、元本塁打王も認めるパワーで快音を響かせ続けてほしいものだ。
(Full-Count編集部)