西武・平良は心配無用? “2年目のジンクス”に陥らない選手の特徴とは…

ソフトバンクの高橋礼投手も新人王前年までに30イニングを投げていた

 では、平良と共通点も多い2019年の新人王であるソフトバンクの高橋礼投手について見ていこう。

 高橋礼はルーキーイヤーの2018年から12試合に登板し、クライマックスシリーズではファイナルステージ第5戦の先発に抜擢された。オフには侍ジャパンに選出され、その時点ですでに実績十分だったが、新人王は楽天の田中和基外野手が輝いている。しかし、通算投球回がちょうど30イニングだったため、新人王資格は2019年も保持したまま。そして、規定投球回に到達して12勝を挙げ、新人王に輝いた。

 そして、2020年は開幕から中継ぎの一角としてフル回転。前年とはまた違った役割を担い、チームのリーグ優勝と日本一に貢献した。1年目に台頭し、2年目にブレーク、3年目には主力定着と、順調にステップアップしている。2年目のジンクスはなかったと言えるだろう。

 パ・リーグでは平良、高橋礼と「前年までに15イニング以上を投げた投手」が2年連続で新人王を獲得した。しかし、これは歴史上稀なケースである。新人王(最優秀新人)の受賞資格が現行のルールとなった1976年から2020年までの「プロ2年目以降の新人王投手」と、彼らの前年までの投球回は以下の通りだ。

過去の新人王を見ても、このデータに当てはまるのは4人だけ

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