大谷翔平もやはり休みは大事 休養日明けは全5試合安打の打率3割&3連発
チーム休養日翌日は5試合出場して打率.300、3本塁打、6打点を記録
■エンゼルス 11ー4 レンジャーズ(日本時間26日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が25日(日本時間26日)、敵地のレンジャーズ戦で15号3ランを放った。「2番・指名打者」で先発出場し、4回の第3打席で6試合ぶりの一発。本塁打争いでトップを走るブルージェイズ・ゲレーロJr.に1本差とした。休養日明けの8連戦初戦の大勝発進に貢献した。
ありったけのパワーを白球にぶつけた。5点リードの4回2死一、三塁。大谷がフルスイングした打球は、あっという間に右翼ポール際へ。滞空時間わずか3.7秒。打球速度117.0マイル(約188.3キロ)は自己最速本塁打、スタットキャストが導入された2015年以降では球団最速本塁打となった。マドン監督は「速かったね。(強い打球が打てるのは)それだけ力強くて集中しているから。ダグアウトから見ていても驚きはないよ」と主軸の一振りを称えた。ベンチ内で大谷が手がしびれたような仕草を見せたのは、もう驚きでしかない。
やはり休み明けは破壊力が違う。中止を除いてチーム完全休養日翌日の試合は、この日が今季5試合目。大谷は計20打数6安打の打率.300、3本塁打、6打点を記録。3戦連発となった本塁打は苦戦していたチェンジアップを捉えたグリーンモンスター越え弾。そして、この日の自己最速弾と内容もたっぷりだ。グリーンモンスターを越える11号弾後に、大谷は「ずっと寝てたので寝溜めはできたのかなと思います」と語っていたが、いい休養、いいリフレッシュが好結果につながっている。
今季欠場したのは20日(同21日)のツインズとのダブルヘッダー第1試合のみ。周囲から蓄積疲労が心配されるものの、大谷は今季から圧倒的な練習量を意識的に落として調整。昨季まではバットの芯の辺りの塗装が剥げるまで振り込んでいたが、今季の試合中に使うバットからはその大きな剥げが見られない。「トータルどれくらい動いたかで疲労が変わってくると思う。1日のトータルどれくらい動いたかというところを計算しながら。トータルで見た時に良い結果が残せるようにやりたいなと思います」。自身で運動量を計算しながら日々の調整をしているようだ。
この日はシーズン48試合目。オールスターブレーク前には計5日の試合なし休養日がある。いかにいい休みを取るかが二刀流のシーズン完走、そして本塁打争いのキーポイントの1つと言えるだろう。
○大谷翔平の休養日明け試合の打撃成績(中止翌日を除く)
4月8日 ブルージェイズ戦 5打数1安打1打点
4月16日 ツインズ戦 4打数1安打
4月30日 マリナーズ戦 4打数1安打1本塁打1打点
5月14日 レッドソックス戦 4打数2安打1本塁打1打点
5月25日 レンジャーズ戦 3打数1安打1本塁打3打点
※全て「2番・指名打者」で先発出場
(小谷真弥 / Masaya Kotani)