落球で痛恨3点エラーの桑原を“懲罰交代” DeNA三浦監督バッサリ「らしくない」

交流戦最高のスタートも一夜で暗転…

 その後もいただけない。2回1死一、三塁で登板した中川は、ロメロを高いバウンドの三ゴロに仕留めたが、サードの宮崎敏郎内野手が間に合わない本塁へ送球しオールセーフ。なおも2死満塁から、モヤは平凡な中飛を打ち上げたが、センターの桑原将志外野手がまさかの落球。走者は一掃され、痛恨の3点タイムリーエラーとなった。桑原は3回の打席で中飛に倒れると、4回の守備からベンチに退いた。三浦監督は「もちろん捕らなきゃいけない。らしくないエラー。次の打席も見ましたが、替えました」と、名誉挽回のチャンスを1打席与えた上で“懲罰交代”に至ったことを明かした。

 桑原は今月12日の巨人戦でも、9回2死から内野フライを打ち上げた際、気落ちしたためか全力疾走を怠り、相手野手が落球したにも関わらず一塁ストップの失態を演じ、三浦監督から苦言を呈された経緯がある。チームの負けが込む中、集中力を欠いていたといわれてもしかたがないプレーを放置しては、示しがつかないだろう。

 一方で三浦監督は、10点ビハインドの6回の攻撃で、伊藤光が9球ファウルで粘り、15球目を選んで四球で出塁した打席を称賛。「あの姿勢は明日につながる」と語った。9回には、途中出場した3年目の知野直人内野手がプロ初安打を左翼席への1号ソロで飾った。

 前日25日の同カードで10-3の大勝を収め、交流戦を最高の形でスタートしたものの、一転して今季最悪に近い負け方。それでも三浦監督は褒めべきところは褒め、巻き返しへの糸口を必死に手繰り寄せようとしていた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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