ロッテ・佐々木朗希、プロ2戦目で初勝利 5回4失点も打線逆転、燕・奥川と“同日勝利”
奥川は6回6安打2失点の粘投、両雄が奇しくも“白星共演”
ロッテの佐々木朗希投手が27日、敵地での阪神との交流戦(甲子園)でプロ初勝利を挙げた。プロ2度目の先発は5回7安打4失点(自責点3)だったが、6回に味方打線が逆転。白星が転がり込んだ。さらにこの日は、ヤクルトの奥川恭伸投手も、先発した日本ハム戦(神宮)で6回6安打2失点と粘りを見せて今季2勝目。2年目を迎えたドラフト1位の“スター右腕”が、奇しくも同日勝利を挙げた。
佐々木朗は、デビュー戦となった16日の西武戦(ZOZOマリン)は5回6安打4失点で勝ち投手の権利を持って降板するも、終盤にリリーフが追いつかれて初白星はお預けに。翌17日に登録抹消され、中10日で迎えたこの日のマウンド。2回無死一、三塁から阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明に左前への先制打を許すと、2死一、二塁となってから先発のアルカンタラにも右翼への適時打を許した。
3回は先頭への四球をきっかけに2死三塁を招き、サンズにタイムリーを浴びて3失点目。5回も四球と暴投で2死二塁となると、再びサンズに適時二塁打を許した。ただ、2点ビハインドの6回にロッテ打線が3本の長短打などで3点を奪って逆転。佐々木朗に勝ち投手の権利が舞い込み、6回には佐々木千が継投した。打者25人に94球を投げ、5奪三振、3四球。“令和の怪物”がプロ2年目で勝利を刻んだ。
さらに、甲子園から400キロ超離れた神宮球場では、奥川が奮闘した。佐々木朗と同じく、16日の先発後に抹消され、中10日で迎えたマウンド。日本ハム打線に対し、初回から2イニング連続で失点を許したものの、3回からは一転して2イニング連続で3者凡退に。5回以降は得点圏に走者を背負いながらも、本塁は踏ませなかった。打者24人に96球を投げ、9奪三振、1四球。打線は5回に山田の2点タイムリーで逆転し、8回には青木の2点タイムリー二塁打でダメを押した。
高校日本代表でも一緒にプレーした佐々木朗と奥川は、ともにドラフトで競合指名を受けてプロ入り。奥川はルーキーイヤーの昨季、一足早く1軍デビューを果たしていた。球界の未来を背負うことが期待される2001年生まれの2人にとって、“運命”ともいえる白星だった。