オリックスに2勝1敗 セ・リーグ最下位のDeNAが交流戦開幕カードで勝ち越せた理由
DeNA三浦監督「勝ち越せたのは良かった、次に繋げていくだけ」
両外国人は今季、コロナ禍で来日が遅れた。2週間の隔離期間を終えると、最下位を潜行していたチーム事情もあって2軍戦で調整することもなく4月13日に“ぶっつけ”でそろって1軍登録。5月に入るとグングン調子を上げ、ソトは今季トータルで打率.250、9本塁打25打点。オースティンは打率.333、7本塁打18打点をマークしている(27日現在)。
やはりDeNA打線はこの2人がいないと始まらない。三浦監督は「普通のシーズンインと違い、キャンプもなしで合流してもらったが、ここに来て本来の打撃になってきたと感じています」と最敬礼だ。
一方、パ・リーグの本拠地球場にはない両翼94メートル・中堅118メートルという“スモールサイズ”の横浜スタジアムは、相手投手の恐怖心を倍化させたようだ。オリックス・中嶋監督は3戦目の試合後、「それはもう3試合目で分かっているはず。その上で何をどこへ投げるのかが全く見えなかった」と自軍の先発投手・張奕に苦言を呈したが、3試合で11発もの本塁打を浴びたのは誤算だった。
「勝ち越せたのは良かった。これを次へ繋げていくだけ」と三浦監督。上々の交流戦スタートとなっただけに、28日から楽天生命パーク宮城で行われる対楽天3連戦をはじめ、敵地での戦い方で真価を問われる。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)