「大きかったです!」ホークス工藤監督が栗原の初回同点2ランを絶賛した理由

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

前日無安打も「切り替えながらやれている」とマルチ安打

■ソフトバンク 9ー3 巨人(28日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの栗原陵矢捕手が28日、巨人戦(PayPayドーム)の初回に流れを引き寄せる同点の5号2ランを放った。2点を先制された直後の価値ある一発に、工藤公康監督も「大きかったです!」と称賛した。

“巨人戦13連勝”がかかる中、初回に一塁の中村晃がまさかの2点タイムリーエラー。それでもチームには昨年の巨人相手の日本シリーズでMVPを獲得した栗原がいた。初回1死二塁の場面で「内にきたチェンジアップをうまく反応して打つことができた」と右翼席へ飛び込む同点2ラン。

 試合後、工藤監督は「大きかったです。打撃の感じはドラゴンズとやった時も良かったけど、それをここで最初から出せたというのもあるし、本塁打も久しぶりでしょ? 彼にとってもチームにとっても大きかったと思います」とした。

 さらに指揮官は「最初に2点取られた時は前の3連戦でもそんなに点が取れてなかったので『う~ん』というところはありましたが、栗原くんが2ランを打ってすぐ同点にしてくれたので、皆が『よし、いけるぞ』ってなったんじゃないかな」と、チームをその気にさせて、快勝に繋げた価値ある一発を称賛した。

 栗原は「(ダイヤモンドを)一周ゆっくり回れるのはいいですね」としながらも「(本塁打を)求めてはいますが、状況、状況で考えたバッティングを心掛けています」と語った。

 前日の中日戦では4打数ノーヒットに終わったが「3連戦の中で3、4本ヒットが打つことを目標にしているし、何とか1、2打席目でヒットを出したいと思っています。(前日のことは)切り替えながらやれていると思います」と、精神的な成長を口にする。

 ここまで打率は3割越え。チーム内で打点も柳田悠岐と競い合っている。好調が続く要因は「追い込まれてから強引にならないこと」と栗原。「打率にはこだわっていきたいし、シーズンを通して3割打ちたいです」と、改めてシーズン打率3割に強い意欲を示していた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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