「こんな風に動くわけない」 不自然なほど変化する被打率.040の“魔球”に米驚愕
ドジャースのブルペンを支えるトレイネン、一際輝くスライダーの精度
2019年12月にFAでドジャースに移籍し、再びFAとなった昨年オフに再契約を結んだブレイク・トレイネン投手。ここまで中継ぎとして22試合に登板し、1勝1敗、防御率3.05と世界一ドジャースのブルペンに欠かせない存在となっている。そのトレイネンの好投を支えるのが、打者の手元で不自然なほど変化するスライダーだ。
今季88球を投げ、被打率は驚異の.040を記録しているトレイネンのスライダー。全投球の28.2%を占め、許した安打はわずか1本と、ほとんど打つことは不可能と言えるレベルだ。27日(日本時間28日)のジャイアンツ戦でも8回に登板し、自慢のスライダーを武器に先頭のトークマンから2者連続三振を奪い、3者凡退の完璧救援を見せた。
「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏がトレイネンの“無双スライダー”に注目し、この試合の投球映像を公開すると、あまりの“破壊力”にファンも目を丸くした。「スピンのかけ方が魔術師」「なんてこった、エグイ」「あれを打つのは運任せ」「ヤバイ」「こんな風に球が動くわけない」。他を圧倒する絶対的な武器がない限り生き残れないMLBの世界で、トレイネンのスライダーはまさに無敵の強さを誇っている。