大谷翔平の「闘争心が垣間見えた」 乱闘騒ぎ直後の158キロ“雄叫び三振”に米絶賛
頭部付近の直球にカナが激昂し両軍ベンチが飛び出すも、直後に三振ゲッツー
■アスレチックス 3ー1 エンゼルス(日本時間29日・オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地のアスレチックス戦に先発し、7回途中3安打3失点の力投も今季初黒星を喫した。頭部付近の投球に打者が激昂し両軍ベンチが飛び出す乱闘騒ぎもあったが、冷静に空振り三振に仕留める姿に米メディアは「闘争心が垣間見えた」と注目している。
不穏な空気が漂ったのは3回だった。無死一塁からカナへ投じた2球目、93.3マイル(約150.2キロ)の直球が内角高めに抜けた。この1球にカナが激昂し、捕手スズキと言い合いになり両軍ベンチから選手が飛び出す事態となった。
大谷も申し訳なさそうな表情を見せたが、プレーが再開されるとカウント3-2からの7球目にこの日最速97.9マイル(約158キロ)の直球で空振り三振を奪った。アンドラスの二盗を阻止して三振ゲッツーを奪い雄叫びを上げガッツポーズを見せた。
動揺することなく渾身の直球で空振り三振を奪う姿に米TV局「ESPN」のオールデン・ゴンザレス記者は自身のツイッターで「またしてもオオタニの闘争心が垣間見えた。オオタニはここ数週間で見覚えがない98マイルで三振を奪った」と驚愕。NBCスポーツのジェシカ・クラインシュミット記者も「カナの頭部付近に直球を投げたが、直後に冷静になった」と、試合を壊さなかった大谷の投球に賛辞を送っていた。