なぜ大谷翔平を代打で投入しなかった? 4回満塁機で指揮官が起用しなかった理由
大谷は2戦連続ベンチスタート、今季2度目の欠場となった
■エンゼルス 8ー1 ジャイアンツ(日本時間2日・サンフランシスコ)
エンゼルスの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)、指名打者制のない敵地・ジャイアンツ戦でベンチスタート。そのまま出場機会はなく、今季2度目の欠場となった。チームは8-1で大勝した。
4点リードの4回2死満塁。マドン監督は2番・ゴセリンに代打・ウォンを送った。このタイミングで代打・大谷は指揮官の頭になかったのか。指揮官は「状況を打開したかったかと言えば、その通りだ。だが、あの場面でショウヘイが準備するには十分な時間はなかった。それに、あそこで使ったらベンチの人数はかなり少なくなっていただろう」と説明。仮に代打・大谷を使えば、4回裏の守りから二塁・ウォンを使うことになる。「早いイニングで3人の選手を動かすのは難しい」と、中盤の得点機で代打・大谷を投入しなかった理由を明かした。
4回の守りでは左翼・アップトンが負傷交代。左翼には内外野を守れるロハスが入った。その時点でベンチに残る野手は大谷に捕手のスズキ、ベンブームだけ。さらに負傷者が出たら……。大谷なら外野でも何でもできてしまう能力を持つだけに、マドン監督はあえてベンチに残したかったのかもしれない。
チームでは先発投手のヒーニーが3回に左前打を放ち、4回には四球を選んだ。先発投手がつないで、4回までに大量8得点を奪った。「ショウヘイが他の投手に打撃を教えているのか?」との問いかけに、マドン監督は「私もベンチで言っていたんだ。ショウヘイだけじゃなく、バンディがいて、ヒーニーがいる。うちのチームは(投手が打席に立つ)ナ・リーグにとてもフィットするかもしれないね」と笑顔を浮かべていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)