メジャーリーガーも実践 プロが教える子どもの成長と怪我予防に重要な考え方とは
メジャー経験豊富な斎藤隆氏がアドバイス、ドジャース・筒香もサプライズゲストに
保険事業を展開する「AIGジャパン・ホールディングス」はこのほど特別スポンサーを務める「MLBカップ」の関連プロジェクト第1弾「成長とケガ予防」をテーマにしたウェブセミナー「親子で学ぶ! 今日からできるケガの予防と対策」を開催した。ドジャース、レッドソックスなどで活躍し、昨季までヤクルト1軍投手コーチだった斎藤隆氏やMLBプレーヤーを支えている2人の日本人トレーナーが、未来のある子どもたちへ、体づくりのヒントや大切な考え方を伝えた。
世界最高峰の現場で培ってきた経験と知識を惜しげもなく披露した。斎藤さんをはじめ、レッドソックスでストレングス&コンディションニングコーチを務める百瀬喜与志さん、ドジャース・筒香嘉智外野手のパーソナルトレーナーを務める渡邊誉さんが登場。3人の話に共通していたメッセージは「基本に忠実に」そして「野球以外のスポーツも積極的に」というものだった。
百瀬さんは怪我を予防するにあたって、体幹コントロールと股関節回りの可動性について説明。メジャーリーグの現場でも実際に行われているエクササイズも披露した。必要なのは壁やチューブのみ。自宅でもできるシンプルなものでも、基盤は作れるという。
練習はもちろん、睡眠や食事といった普段の生活でも基本に忠実な選手が一流になっていると実感している。睡眠不足は食欲低下、体力低下にも繋がってしまう。しっかりとした睡眠をとることは特に大事なことだと熱弁。スマートフォンやゲームに触れる時間が長くなりがちな現代において、外に出て遊ぶことも発育に重要だという。山登りや川遊び、木登りといった外での遊びの中でも体が鍛えられる。特に小学生のうちは、ウエートトレーニングよりもこういった遊びの中で自然に鍛えていくほうが効果的だと話した。
また小さいときに野球以外のスポーツを経験してきた選手のほうが、メジャー最高峰でも成功している印象があるという。百瀬さんの次に登場した渡邊さんも、アメリカの育成現場では1年のうち2~3か月は野球を休む期間を設けており、その期間他のスポーツを経験をすることが奨励されているという実情を明かした。