大谷翔平、渡米後初の無四球は「美しかった」 2勝目に指揮官の激賞止まらず「自信だ」
今季最多タイの10奪三振&渡米後初の無四球で6回4安打2失点
■エンゼルス 3ー2 マリナーズ(日本時間5日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、本拠地でのマリナーズ戦に「2番・投手」で出場し、今季2勝目を挙げた。今季最多タイとなる10奪三振で、6回を4安打2失点。チームを勝利に導いた渡米後初の無四球投球に、ジョー・マドン監督は試合後「美しかった」と脱帽した。
大谷は初回に先頭打者アーチを浴びていきなり失点。3回1死三塁ではクロフォードの左犠飛で2失点目を喫したが、大崩れしなかった。味方打線が同点に追いついた4回は、1死二塁を招くも2者連続三振に。6回は再び3者凡退に仕留めてマウンドを降りた。打者22人に対して計76球。防御率2.76となった。
85~100球を目処と語っていた指揮官は「少し疲れていると感じたんだ。非常に懸命に投げていたから」と降板理由を説明。それでも球威自体は衰えず「最後のイニングでも95マイル(約153キロ)出ていた。えげつないスプリットやカッターも投げていた。彼はクリエイティブだ」と評価した。
大谷の制球が向上した一因としてクイックでの投球を挙げていたマドン監督は「クイックだけじゃなく、通常の投げ方でもうまく協調していた。クイックステップはランナーがいるときだけだった。自信だ。ただただ自信だ。リリースポイントを掴んでいた」とも。速球が、スプリットなどの変化球にも相乗効果を与えていた点を挙げ「これを継続できないと考える理由はなにもない」とまくし立てた。
さらに熱弁は止まらず「彼には自身のルーティン、メソッドがある。それにちょっかいを出そうとは思わない」と大谷の意向を今後も尊重する姿勢を強調。「彼は違うんだ。準備の仕方が彼には合っている。普通ではないかもしれないが、非常に効果的だ」と激賞は絶えなかった。
(Full-Count編集部)