「どんな使われ方をしても…」スタメン抜擢で勝ち越し打 慶大・新美寛太の“準備力”

「パフォーマンスを発揮できる準備をしていた」とスタメン抜擢にも動じず

 リーグ戦と違い、トーナメント制の短期決戦。この日は新美の他に、リーグ戦で出場機会のなかった本間颯太朗内野手(1年)を「1番・二塁」で起用した。堀井哲也監督は「短期決戦なので、とにかく調子の良い選手を。2人とも守備がいいので」と、スタメン起用の理由を明かした。

 スーパーサブとしてリーグ戦を過ごした。堀井監督は「よーいドンで力を発揮できるタイプ」と、新美を評価する。準備をする上で大事にしていることは、「常に試合を想定する」こと。打撃練習では「早慶戦で負けている9回の打席」をイメージ。自身にプレッシャーをかけ、打ち勝つための準備をしてきた。

「朝起きる所から、同じ時間に起きて、同じ準備をして気持ちを整えている。打席に立つ前に投手の対策を考えて、打席に立ったら、あとは準備してきたから想定内だというところですかね」

 結果を残せたのは、綿密な準備があったからこそ。試合後も「明日に切り替えていきたい」と、すぐに次戦を見据えていた。10日には関西学院大とベスト4を争う。1987年以来4度目の優勝を掴み取るため、新美は準備を欠かさない。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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