中日・根尾らに甲子園で敗れてから3年 西武・渡邉が初登板で投じた衝撃の“第1球”

5回から登板した西武・渡邉勇太朗【写真:荒川祐史】
5回から登板した西武・渡邉勇太朗【写真:荒川祐史】

強力DeNA打線相手に3回を2安打2奪三振で無失点に抑えた

■西武 8ー8 DeNA(9日・メットライフ)

 楽しみな大器がプロ初登板を果たした。西武3年目で20歳の右腕・渡邉勇太朗投手が9日、本拠地・メットライフドームで行われたDeNA戦で4点ビハインドの5回から登板。3イニングを2安打2奪三振1四球無失点に抑えた。打線も渡邉の好投に応えるかのように奮起し、8-8の引き分けに持ち込んだ。

 記念すべき1軍初登板は、第1球から衝撃的だった。191センチ、91キロの恵まれた体から放たれたボールは、この日最速の151キロを計測し、外角低めいっぱいにズバリ。DeNAのドラフト2位ルーキーで阪神・佐藤輝らと新人王を争っている牧も、呆然と見逃すしかなかった。

 カウント2-1から外角高めの150キロを捉えられ、ライト後方に鋭いライナーが飛んだが、右翼手の愛斗が背走しランニングキャッチ。渡邉は「あれが抜けていたら、ズルズルいってしまったかもしれません。本当に大きなプレーだったと思います」と感謝した。

 3歳上の愛斗は「後輩が投げる時は、いつも以上に集中して守備に就きます。この1回に選手人生がかかっていますし、若手はやっぱり結果がほしいので、いつも全力で守っています」と胸を張った。確かに、こういう節目の結果が野球人生の明暗を分けることもある。

辻監督は今後の先発起用を示唆「もちろん考えますよ」

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