巨人電撃復帰の山口俊 “再出発”会見で何度も繰り返した「結果」に込めた意地

「結果」で周囲を黙らせる、そんな活躍を期待したい

 自分の目標とするMLBの登板は今年、叶わなかった。だが、それでも夢を追い、得られたことは大きい。シーズン途中、志半ばで戻ってきたことに様々な見方があるのも確かだ。だからこそ、何度も「結果」という短い言葉を発したところに、山口の意地を見た。

 2019年に先発として最多勝、最高勝率、最多奪三振の投手3冠。5年ぶりのリーグ優勝に貢献したこの成績に注文をつける余地はない。昨季はブルージェイズで17登板で2勝4敗、防御率8.06。2月に自由契約となり、その後、ジャイアンツとマイナー契約。3Aでは5登板し、0勝3敗、防御率は6.17だった。米国では思うような「結果」は伴わなかった。

 だからこそ、日本球界に帰ってきた山口は結果で周囲を納得させるしかない。数字だけでなく、首位・阪神を苦しめるような投球を、チームに勢いがつくパフォーマンス、投手陣を支える存在にならなくてはならない。会見で繰り返した短い言葉にそんな覚悟を汲み取った。

 帰国直前、3Aではマイナーの週間MVPを受賞した。体の状態はいい。自信を持って、古巣へ戻る。

「これからの人生で経験、体験できないことを学べました。また、違った野球観を、他の選手が聞いてくれたら伝えていきたいなと思います。優勝が一番の目標。しっかり貢献できるようにという気持ちが大きいです」

 滞在が長い、短いは関係ない。アメリカで過ごした時間は無駄ではなかった。そう思わせるような背番号99の躍動を今度はグラウンドで見られる日を楽しみに待ちたい。

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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