“飛ぶ、飛ばないボール”は大型契約阻止の為? アロンソがMLBを批判も球団は反論
投手、野手の注目FA選手によって飛ぶボール、飛ばないボールを使い分け?
メッツのピート・アロンソ内野手と球団フロントの“衝突劇”が米で話題になっている。MLB機構が近日中に行う投手の滑り止め粘着物質使用の取締強化についてアロンソは「FAの選手(投手・野手)によってボールを変えている」と大型契約を抑えるため“操作”していることを指摘。だが、球団フロントは「アロンソが陰謀論者だとは知らなかったよ」と反論の声を上げている。
メジャー球界で大きな注目を集めている投手の滑り止め禁止による新ルール適応問題。アロンソは滑り止めに関しては賛成する意見を口にしているが、MLB機構の“やり方”には納得していないようだ。
米スポーツ局「ESPN」はアロンソが「MLBはその年のフリーエージェントクラスよって『ボールを操作している』と語った」との見出しで記事を掲載。注目の投手がFAを取得する年に“飛ぶボール”、野手の時は“飛ばないボール”を使い成績を低下させ大型契約を阻止しようとする動きがあることを公の場で口にしたという。
この問題は選手間でも話題に上がっているようで「これは偶然ではない。間違いなく彼ら(MLB)がやっているということだ」と不信感を露わにしている。
だが、アロンソの発言に球団は真っ向から否定。現在、臨時でGMを務めているザック・スコット氏は選手の価値や契約金の額にボールが関わっていることについて「全く関係しない」と反論。さらに「彼が陰謀論者だとは知らなかったよ」と笑い飛ばしたようだ。
毎年、規格外の大型契約が生まれるメジャーリーグ。今オフの注目FA選手はトレバー・ストーリー(ロッキーズ)、コーリー・シーガー(ドジャース)、ハビアー・バエズ(カブス)、カルロス・コレア(アストロズ)ら野手が多くなる見込み。今シーズンは“投高打低”と言われているだけにアロンソの発言に同調する選手も出てくるかもしれない。
(Full-Count編集部)