菊池雄星、今季絶望覚悟も「幸運だった」 打球直撃降板1週間後に7回ゼロ封好投
前回登板6日に右膝付近にピッチャー返しを受ける「今シーズンやばいな」
■インディアンス 5ー4 マリナーズ(日本時間13日・クリーブランド)
マリナーズの菊池雄星投手は12日(日本時間13日)、敵地のインディアンス戦で7回3安打無失点と好投した。勝利投手の権利を持って降板したが、救援陣が4点リードを追いつかれて今季4勝目はならなかった。菊池は「4回以降はとにかく自分のボールを投げられていた。自信を持って投げられることができていました」と振り返った。
尻上がりに調子を上げた。2回2死二、三塁でミラーから最速98.2マイルのフォーシームで空振り三振。雄叫びをあげた。3回2死一、二塁ではハロルド・ラミレスを三ゴロに打ち取り、4、5、7回とテンポ良く3者凡退に。7回94球(ストライク58球)を投げ、6奪三振3四球、3安打無失点だった。
「初回からなかなか制球が定まらず、すごく不安定な立ち上がりでしたけど、結果的に7回までいけてゼロで抑えられた。貴重な試合になったんじゃないかなと思いますね」。防御率3.67。最速98.2マイル(約158.0キロ)だった。
前回5日(同6日)の敵地・エンゼルス戦では4回まで8奪三振と好投していたが、5回にフレッチャーのピッチャー返しが右膝付近に直撃。グラウンドに倒れ込んで、そのまま交代となっていた。
「当たった時は『今シーズンやばいな』というぐらい痛かったんですけど、ダグアウトに戻りながら、『あれ、行けるんじゃないかな』という感じはしました。でも、当たったところが『あと2、3センチずれていたら危なかったね』とドクターから話されたので、幸運だったなと思います」
アイシングなど軽めの治療を施して登板間のトレーニングも問題なくこなせたという。「あざも特になく。本当に幸運だったなと思います」。負傷降板の影響を感じさせず、またも安定した投球を見せた。「初回、2回とつまずきながら、何とかゼロで抑えて、試合を作れたのはこれからにつながる試合になったと思います」。勝ち星こそつかめなかったものの、今後へ手応えをつかむ登板となった。
(Full-Count編集部)