球団史上最低勝率に終わったソフトバンクの交流戦 大苦戦の原因はどこに?

投手陣は12球団トップのチーム防御率3.04を残したが…

 通算8度の優勝を誇る“交流戦巧者”のソフトバンクが、まさかの大苦戦を強いられた今季。試合後、工藤公康監督は「最終的には監督がダメだったから勝てなかった。選手は一生懸命やっています。一生懸命やった中で打たれたり、エラーしたり、というところだと思う。交流戦に強い強いと言われていましたけど、うまくいかない時はあると思います」と責任を背負い込んだ。

 ソフトバンクはなぜ今年、ここまで苦戦を強いられることになったのだろうか。最大の敗因は、打線の不振だろう。交流戦中の投手陣は12球団トップのチーム防御率3.04をマーク。13日の最終戦を迎えるまでは、12球団で唯一、2点台を維持していた。

 確かにモイネロ、森を欠いたリリーフ陣で失点するケースもあったが、投手陣全体としては称賛に値する数字だ。特にマルティネスや石川、武田を中心とした先発陣が奮闘。3失点以内が10試合、5失点以内は16試合。6点以上の大量点を失ったのは6月4日の阪神戦と13日のヤクルト戦しかない。これだけの結果を残した投手陣は責められない。

交流戦打率3割超えは0人、チームトップの栗原は.269で12球団で43位

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY