大谷翔平、リアル二刀流で3勝目 観客制限なし3万人熱狂は「気持ち良かった」
6回5奪三振1四球5安打1失点、防御率2.70
■エンゼルス 7ー5 タイガース(日本時間18日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地・タイガース戦で「2番・投手」で出場した。投打同時出場は7度目。最速98.6マイル(約158.7キロ)の直球を武器に6回5奪三振5安打1失点と好投し、今季3勝目を挙げた。防御率2.70。打撃では四球、一ゴロ、四球。1打数無安打で打率.270となった。チームは7-5で競り勝ち、連敗を3でストップした。
走者を背負いながらも粘った。初回1死一、二塁のピンチで2012年3冠王カブレラを空振り三振。2回1死から新人バドゥーに右越えへ長打コースの一打を運ばれたものの、味方の連係プレーで三塁タッチアウトとした。3回は3者凡退。4回はカブレラの死球などで無死一、二塁としたが、後続を打ち取った。6回は1死からスコープに左越えソロを被弾したものの、6回78球(ストライク49球)を投げ、5奪三振1四球1死球、5安打1失点。今季4度目のクオリティスタートを達成した。
シーズン10試合登板は2018年に並んで自己最多タイ。勝ち星は4日(同5日)の本拠地マリナーズ戦以来で、6月は2勝となった。「もともと左にスライダーが少ない傾向が出ていた。(スライダーが)思ったより曲がりが良かったので多めになりました。(好守で)かなり助けられた。三振は少なかったが、なんとか6回を投げることが出来た」と振り返った。
エンゼル・スタジアムはこの日から観客数の制限が解除され、3万709人が集まった。打撃では3戦連発とはいかなかったものの、本拠地は大盛り上がりだった。「気持ち良かったですね。選手もやる気も出ますし、打席でもマウンドでもより集中できる。入ってもらって嬉しいなと思います」と笑顔を見せていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)