ロッテ佐藤都、打撃に苦しむも「まずは守備」 佐々木朗を「引っ張っていけるように」
同期入団の佐々木朗希とはデビュー戦を含め、2度バッテリーを組んだ
ロッテは今季、佐々木朗希投手が1軍でベールを脱いだ。デビュー戦となった西武戦、プロ初勝利をあげた阪神戦でバッテリーを組んだ。1年目からブルペンでボールを受け続けてきたが、いざ試合となると、課題も浮き彫りになった。
「ポテンシャルが高くて、良い変化球を持っている。そう簡単に打たれることがない投手なので、朗希をどうを引っ張れるか。2回組んでいますけど自分の意見と朗希の意見が合わないこともある。コミュニケーションという部分で、どう埋め合わせていくかというところが大事なのかなと思います」
誰もが認める“令和の怪物”の相棒の座を掴むことができるかどうか、今後正捕手となる上では大きな要素になる。
「自分が引っ張っていけるようになれば、もっともっと朗希の良さを引き出せるのかなと思います」
チームは15日に中日から加藤匠馬捕手をトレードで獲得。同日に田村も2軍戦で復帰後初ヒットを放つなど1軍昇格も近づいており、正捕手争いはさらに激しさを増す。
「今年は捕手としてどんどん勝ちに貢献できるように、チャンスでの一本であったり、ここぞでの守備をレベルアップさせていきたい」
まだ2年目。試合で起こるどんな些細な出来事も、佐藤都には大きな成長の糧となる。自信を深め、どっしりと正捕手に座る姿を思い描きながら、シーズンを過ごしている。
〇佐藤都志也(さとう・としや)1998年1月27日生まれ、23歳。福島県いわき市出身。聖光学院では2年、3年夏の甲子園に出場。プロ志望届を提出するも、指名漏れし、東洋大学へ進学。1学年上に上茶谷大河(DeNA)、甲斐野央(ソフトバンク)らがいる。東都大学リーグでは4度のベストナインを受賞。2019年ドラフト会議でロッテから2位指名を受け入団。186センチ、91キロ。右投げ左打ち。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)