“最下位攻防”3タテ逃れた非情采配の真意 DeNA三浦監督「いたしかたないかなと」

投手陣再整備を期待された三浦監督、苦悩どこまで続く…

 今季のDeNAは、極端な打高投低である。20日現在、チーム打率は両リーグを通じトップの広島にわずか「3毛差」の.2567(2位)。対照的に、チーム防御率は同ワーストの4.86。とりわけ手薄な先発陣の建て直しは急務だ。ルーキーイヤーの昨季4勝(1敗)を挙げ成長が期待される坂本には、目先の1勝を取らせるより、先発投手としての責任感を肝に銘じさせたかったのではないだろうか。

 この日は、救援陣が満を持して控えていた事情もあった。7回・エスコバー、8回・山崎、9回・三嶋の“勝利の方程式3人衆”は、交流戦明け4日間のインターバルに加え、前々日と前日も登板機会がなく、「間隔が空いていたので、7、8、9回には行くという話をしていました」(三浦監督)。

 それにしても、この3連戦を通じてDeNAの先発投手は壊滅状態だった。初戦は浜口が今季最短の3回途中で7失点KO。2戦目もピープルズが3回途中までに4点を失った上、腰を痛めて緊急降板した。「先発投手はここ3試合、役割を果たせなかった。来週は頑張ってもらわないといけないと思います」と顔をしかめた。

 指揮官自身、長年“ベイスターズ暗黒時代”に奮闘してきたエース。投手陣の整備を期待された監督就任1年目から悪戦苦闘が続いている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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