美人妻と会えず「難しい状況」でも打棒爆発 DeNA“超マジメ男”の意外な本音とは

打撃だけの選手ではない…守備も走塁もヤンキース流の全力プレー

 15本塁打、37打点もリーグランキングを駆け上がっているが、打撃だけではない。三浦監督は「守備でも、塁に出ても、常に全力でプレーしてチームを引っ張ってくれている」と感謝感激。来日1年の昨季、守備中にフェンスに激突し首を痛めて戦線離脱に追い込まれたほどだが、今季もハッスルプレーに陰りはない。守ってはダイビングキャッチやフェンスを恐れないプレーを連発し、攻めては左前の打球で一気に二塁を陥れるなど、常に次の塁を狙う姿勢を示している。

 2010年のMLBドラフトでヤンキースから13巡目指名を受けてプロ入り。現楽天の田中将大投手ともチームメートとして過ごした、誇り高きヤンキース仕込みで、立ち居振る舞いの随所で「さすが」と思わせる。

 昨季日本で同居していた妻のステファニー・ダナさんが、今季はコロナ禍で来日できず。「妻は心の支え。長い間彼女に会えず難しい状況で、なるべく早く日本に来られることを祈っている」と言うが、単身赴任がプレーに悪影響を及ぼすようなところは見られない。

 チームメートにとって模範的な存在だが、オースティンは「守備でも全力で投手を助けようと心がけているが、落球してしまった記憶が気にかかっている」と明かす。6月4日のロッテ戦で、本拠地・横浜スタジアムに吹き付けていた強風にあおられ、レアードの右飛を落球。現時点で今季唯一のエラーとして記録されているのだが、今それをあえて口にするところに、生真面目な性格が表れている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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