DeNAが阪神に3連勝 球団OBが称えた22歳捕手の配球と抑止力「大山は外スラで…」
1番・桑原は13打数6安打2本塁打で牽引「今の調子をいかに維持するか」
山本は京都翔英高を経て、BCリーグ・滋賀から2017年ドラフト9位で入団。強肩強打で、昨季は1軍2試合出場にとどまったものの、イースタンで驚異の盗塁阻止率.619をマークした。野口氏は「2軍での成績とはいえ昨季の盗塁阻止率は当然、阪神サイドも承知していたはず。モーションの大きいシャッケルフォードの登板中、近本に1盗塁こそ許しましたが、抑止力になっていたと思います」と指摘。リード面でも「ベテランの伊藤光であれば、チームの方針がどうあれ、個人的な配球の傾向が出る。阪神サイドにとっては、対戦経験の少ない山本の配球を最後までつかめなかったのではないか」とプラス面があったと見る。
山本が伊藤光欠場の穴を最小限にとどめた一方で、1番を打つ桑原将志外野手はこの3連戦で13打数6安打2本塁打の大当たり。今季トータルでも打率.300とした。「ムードメーカーでもあり、チームに与える影響が大きい選手。好不調の波が大きい傾向があるので、今の調子をいかに維持していくかでしょうね」と野口氏。
交流戦明けに黒星が先行したDeNAだが、首位・阪神を3連破して再びムードは盛り上がった。27日現在、最下位の広島を0.5ゲーム差上回り5位。さらに上位をうかがう要素が揃いつつある。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)