「佐藤輝より大山が心配」 独走態勢から急ブレーキの阪神、主砲の不振の原因は?
「テレビ中継のセンターカメラからの映像を見ていれば、一目瞭然」
今季開幕から4番を務めている大山だが、背中の張りを訴え5月6日に抹消。同25日に復帰するまで19日間を要した。離脱前の31試合では打率.291(117打数34安打)、5本塁打をマークしていたが、復帰後は27試合で.219(105打数23安打)3本塁打と低迷している。
野口氏は「テレビ中継のセンターカメラからの映像を見ていれば、一目瞭然です」と断言。「大山が打ちにいく際、背番号3がはっきり見える。いわゆる“左肩が内側に入り過ぎている”状態で、右中間へ向いて打っている格好です。バットが遠回りする分、速球には差し込まれ、変化球には途中で止められない」と指摘する。
「打撃を修正する過程で、意図的にやっているのであればまだ良いのですが、体の開きが早いのを修正しようとして肩を入れて構えた場合、逆に開きが早くなってしまうケースが多いので、やはり心配です」と続けた。
30日からは相手が3位のヤクルトに変わる。大山にとっては対戦打率.333(24打数8安打)と最も相性のいい相手だ。自ら復調のきっかけをつかみ、チームを再び上昇気流に乗せることができるだろうか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)