防御率5.28→0.59 MLB公式サイトも注目した“奇跡の復活”守護神とは…

カブスのクレイグ・キンブレル【写真:Getty Images】
カブスのクレイグ・キンブレル【写真:Getty Images】

カブス守護神の座を取り戻したキンブレルの活躍に驚き

 華麗な復活劇はいつの時代もファンの心を打つものだ。今季のMLBにも、不振や故障から第一線に帰ってきた選手がいる。MLB公式サイトが各チームの「最も驚くべき選手」として紹介し、現在ナ・リーグ中地区2位のカブスからは、守護神クレイグ・キンブレル投手が取り上げられた。

 ブレーブス時代、2011年から4年連続でナ・リーグ最多セーブを記録したキンブレルは、カブス移籍後の2年間大不振にあえいだ。2019年が4敗13セーブ、防御率6.53。2020年も1敗2セーブで防御率5.28に終わった。それが今季は1勝2敗20セーブ、防御率はなんと0.59という快進撃で、守護神の座を完全に取り戻した。記事でも「多くの嬉しいサプライズが今年のカブスには訪れているが、アトランタ時代を凌ぐ姿を見せるキンブレルは、その中でもトップに近い」と、最大級の賛辞を贈られている。

 シカゴのもう1チーム、ホワイトソックスからは4月14日(同15日)のインディアンス戦でノーヒットノーランを達成したカルロス・ロドン投手が選ばれた。この試合は、9回に死球を与えるまで完全試合を継続していた。記事中では「同僚のヤーミン・メルセデスがスローダウンした今、ロドンの出番だ。彼は球団で最高の先発投手となっている」と、先発1番手を務めあげていると称えた。

 ナ・リーグ西地区で首位を走るジャイアンツからは、バスター・ポージー捕手が取り上げられている。すでに12本塁打しているがこれは2017年以来の2桁本塁打。2012年に残したキャリアハイ(打率.336、24本塁打)の更新も狙える数字だ。ポージーは昨季を全休しており「このサプライズ枠に加わるのはより一層見事なことだ」と、より大きな困難を乗り越えたと評されている。

 また、生まれ変わったかのような成長を遂げた選手もいる。オリオールズのセドリック・マリンズ外野手は昨季48試合に出場、何とかレギュラーをつかんだところだったが今季はすでに14本塁打、14盗塁。今やスピードとパワーを兼ね備えたスター選手だ。記事も「スーパースターに変貌を遂げるだなんて、彼本人でさえ想像しただろうか?」と驚いていた。

【動画】右へ左へ…同じフォームから急速に変化するキンブレルの魔球

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