女子高校野球の“悲願”成就に感激の涙… 片岡安祐美さんが語る聖地・甲子園

高野連の規定で公式戦には出場できなかったが、高校球児として白球を追いかけた【写真:荒川祐史】
高野連の規定で公式戦には出場できなかったが、高校球児として白球を追いかけた【写真:荒川祐史】

全国大会には過去最多の40チームが参加、決勝は8月22日に行われる

「私は高野連の規定にある『男子生徒に限る』という参加資格を消してほしいと思い続けてきました。野球を好きな想いは男子も女子も変わらない。性別は本人はどうしようもない問題なので、それだけで甲子園に出られないというのは納得がいかないんです。でも、これだけ女子高校野球が盛んになったおかげで、高野連の規定が変わらずとも、女子でも甲子園で野球ができるチャンスが与えられた。決勝だけですけど、夢のような話です」

 今大会は過去最多となる40チームが参加。兵庫・丹波市で準決勝まで戦った後、男子の第103回全国高等学校野球選手権大会が休養日にあたる8月22日に、甲子園で決勝が行われる。甲子園でプレーできるのは2校だけだが、全ての女子選手に「可能性」が与えられただけでも大きな変革だという。

「私はテレビで見た甲子園に憧れて野球を始め、実際に観に行った甲子園に感動して高校球児の道を選びました。多分、私と同じ理由で野球を始めた女の子っていっぱいいると思うんです。やっぱり甲子園という舞台は、男女関係なく、いち野球人として誰もが憧れる場所。今まで女子は甲子園でプレーできる可能性すら与えてもらえなかったのが、目指す場所として甲子園を掲げられるようになった。これは本当に凄いこと。考えただけでも鳥肌が立ってきました(笑)」

「みんなの想いがバトンになって、何十年と受け継がれて今に…」

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