なぜ秋山翔吾の守備は尊敬されるのか? 指揮官が見解「終速が非常に優れている」
2試合連続スタメンで4打数2安打1打点、前日には美技を披露
レッズの秋山翔吾外野手が7日(日本時間8日)、敵地でのロイヤルズ戦で躍動した。「8番・中堅」でスタメン出場。タイムリー二塁打を放つなど4打数2安打1打点で、チームの勝利に貢献した。前日6日(同7日)には好守も披露し、指揮官の信頼は増している。
第2打席まで快音がなかったが、7回無死一塁の第3打席では左前打でチャンスを拡大。逆転の起点となった。さらに8回2死二塁の第4打席では、ダメ押しとなる左翼への適時二塁打を放ち、自身6試合ぶりとなるマルチ安打と打点をマーク。今季2つ目の盗塁にも成功した。
前日の同カードでは、一級品の美技で魅せた。初回2死走者なしの場面で、ペレスが放った打球は中堅方向へ。スタットキャストによると、打球速度105.6マイル(約169.9キロ)、飛距離400フィート(約121.9メートル)。ヒットになる可能性を示す指数「xBA」は.870だったが、無駄なく背走して落下点に達した秋山は難なくキャッチしてみせた。
MLB公式サイトでは、なぜ秋山の守備技術が非常に尊敬されているのかが分かる好守だったと指摘。デビッド・ベル監督は「非常に良いポジション取りをしていた。打者、試合の状況といったあらゆることに対する彼の注意力があって、素晴らしいスタートを切ることができる。ボールを追いかけるに十分なスピードがある。終速が非常に優れている」と称えた。
秋山は今季、左太もも裏の故障で出遅れ。5月に復帰して以降も、ベンチスタートの試合が多かった。2試合連続の先発出場となったこの日、攻守で見せた存在感に指揮官も評価。苦しい現状を理解しつつ「彼は状況と自分の打席を理解している。彼はいまも変わらぬ男だ。彼がもう少し定期的にプレーし始めたら、彼の能力や才能などがもっと現れてくるだろう」と期待した。