「まだシーズン半分…」86試合で32号 大谷翔平、驚異の60発ペースに米驚愕
オールスター前に32本塁打&12盗塁を決めたのは史上初
■エンゼルス 5ー4 Rソックス(日本時間8日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、本拠地でのレッドソックス戦で日本人シーズン最多本塁打記録を更新した。「2番・指名打者」で先発出場すると、5回の第3打席で32号勝ち越しソロを放ち、2004年に松井秀喜氏が持つ日本人のシーズン最多本塁打記録を塗り替えた。
節目の一発は同点で迎えた5回に生まれた。3球目、5球目と脚に自打球を当てて顔を歪めた大谷だったが、7球目をフルスイング。左腕・ロドリゲスの投じたチェンジアップを捉えて右翼スタンドへと突き刺した。
これで日本人最多32本目の本塁打となった大谷。驚くべきは、まだチームは86試合を消化したところで、大谷自身は81試合を出場した段階でシーズン最多本塁打を塗り替えてしまったところにある。松井氏が31本塁打を放った2004年は162試合に出場。大谷はその半分の試合数で、松井氏の記録を塗り替えたのだ。
まだオールスターブレーク前にもかかわらず、32本もの本塁打を打ちまくっている大谷。これには米メディアの記者たちも驚きを隠せず、AP通信のエンゼルス番グレッグ・ビーチャム記者は「32号本塁打で、ショウヘイ・オオタニはヒデキ・マツイが持っていた日本人メジャーリーガーのシーズン最多本塁打記録を塗り替えた。しかも、それをオールスター前にやってのけた」と仰天した。
MLB公式サイトも、球宴前での“松井超え”を速報。記事の中では「驚嘆すべきことに、オオタニは今季出場81試合目で記録を作った。マツイが2004年にヤンキースで31本塁打という以前の記録を作ったとき、彼は162試合プレーしていた」とレポート。米全国紙「USAトゥデイ」も松井氏の記録を超えたことを伝えつつ「しかも、まだシーズン半分も残っているのだ」と驚きの本塁打ペースを伝えていた。
86試合で32本塁打を放ち、シーズン60本塁打ペースでアーチをかけている大谷。エンゼルス広報のマット・バーチ氏によると、オールスター前に32本塁打以上を打ち、かつ12盗塁以上をマークしたのは史上初の快挙という。歴史的な活躍を見せる大谷。シーズンを戦い終えた時、どれだけの成績を残しているのだろうか。
(Full-Count編集部)