梶谷の離脱懸念も「巨人は不幸中の幸い」 阪神猛追へ…専門家が語る“理想の打順”
坂本の起用は「5番より2番の方が似合っていますよ」
「原監督は本来、新外国人のテームズかスモークに5番を任せたかったのだと思いますが、結果的にウィーラーがその役割を果たしそうですね」
メジャー通算96本塁打のテームズはデビュー戦となった4月27日のヤクルト戦で右アキレス腱断裂の重傷を負い、今季中の復帰は絶望的。メジャー通算196本塁打の実績を誇るスモークも6月に家庭の事情で退団する誤算続きだったが、昨季途中に楽天からトレードで加入したウィーラーに救われた格好だ。
「坂本も走者を還す役割より、自ら塁に出る役割を長く務めてきた。その方が光る。5番より2番の方が似合っていますよ」と野口氏は付け加えた。
一方、心配なのは梶谷の状態。この日は「6番・右翼」で出場していたが、今季32試合で「1番」を務めてきた。野口氏は「梶谷と松原で調子のいい方を1番に置く形で、バランスが取れていた。梶谷の離脱は痛い」と見る。
もっとも、プロ野球は今月14日を区切りに、オールスター期間、さらには東京五輪開催に伴う中断期間を迎え、再開は8月13日。「骨折となると、梶谷は普通なら約40試合を失うことになったはずですが、おそらく9月には復帰できるでしょうから、今季の場合は大幅に少なくて済みそう。不幸中の幸いと言えると思います」と野口氏。阪神とのマッチレースはまだまだ続きそうだが、巨人にもツキは残っている。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)