大谷翔平の141m特大弾に“新たな証言者”現る 球場勤務10年「腰が抜けそうに」

T-モバイルパークに勤めて10年を迎えるウイリアム・メセカーさん【写真:木崎英夫】
T-モバイルパークに勤めて10年を迎えるウイリアム・メセカーさん【写真:木崎英夫】

客席担当係のメセカーさん、飛距離141mに「もっと飛んでいた」

 エンゼルスの大谷翔平投手が9日(日本時間10日)のマリナーズ戦で放った463フィート(約141メートル)の特大弾は、間近で目撃した客席担当係のウイリアム・メセカーさんの度肝を抜いた。T-モバイルパークに勤めて10年を迎えるメセカーさんは、前夜の一発を興奮冷めやらぬ口調で振り返った。

「打撃練習では見たことがありましたが、試合ではありません。『ワァーオ!』と思わず叫んでしまいました。誇張ではなくて、本当に腰が抜けそうになりましたよ」

 大谷が第2打席で放った2戦連発の特大33号は、T-モバイルパーク右翼の最上段の5列目を超え、ワンバウンドしてコンクリートの壁に当たった。最後は真下の“エリア51”へと落下した。MLB公式データのスタットキャストでは飛距離463フィート(約141メートル)と発表されたが、「もっと飛んでいたと思いましたけどね」と首をかしげたメセカーさんは、パンアメリカン、そして、シアトルにあるボーイング社では25年間働いた。

「帰宅してニュース映像を見ましたが、オオタニのスイングの速さには驚かされました。あの一撃の打球速度は120マイル(約193キロ)は出ていたと思われますが」

 実際の打球速度だった116.5マイル(約187キロ)と大きくかけ離れていなかったのも、これまでに強打者が放った、たくさんの打球を見届けてきたからだ。

 前夜の出来事を淀みなく話したメセカーさんは、最後、笑顔で締めた。

「10日後に82歳になるんですよ。少し早いけど、オオタニのホームランは私のバースデープレゼントになりました」

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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