25年前のオリ守護神が仰天した中嶋監督 サインに首を振った時の“頑固ぶり”

ヤクルト、オリックスで活躍した鈴木平氏【写真:間淳】
ヤクルト、オリックスで活躍した鈴木平氏【写真:間淳】

深夜1時に室内練習場でバットを振るイチロー氏を“目撃”

 オリックスは昨季、2年連続で最下位に沈んだ。最近はBクラスが“定位置”で、2000年以降はAクラス入りが2度(2008年と2014年の2位)しかない。指揮官としてはとにかく結果がほしいはずだが、中嶋監督は信念を持ち、選手を信じ、じっと我慢していると鈴木氏は感じている。そして、今のオリックスを黄金期と重ね合わせる。

 リーグ優勝した1995年、鈴木氏は25歳、中嶋監督は26歳のシーズンだった。鈴木氏は「若手の活躍はチームを勢いづける。調子の上がらない時期があっても我慢強く起用してもらうと、その選手だけではなく、他の選手も監督の覚悟を感じてチームに結束が生まれる」と語る。

 当時の先発ローテーションは、ほぼ全員が20代。守護神の平井正史氏はプロ2年目の20歳で、最多セーブのタイトルを獲得した。打者では、ともにプロ4年目のイチロー氏や田口壮氏が躍動した。

 イチロー氏とは同じ寮生活で、鮮明に残っている記憶がある。ある日ナイター後に外食して午前1時頃に寮へ戻ると、寮に隣接する室内練習場でイチロー氏が打撃練習をしていた。その日の試合で3安打を放っても、深夜までバットを振っていたのだった。

25年ぶりVの“懸念材料”は約1か月の中断期間と指摘する

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