侍ジャパンのベストオーダーを考える 高橋慶彦氏のポイントは4番と「唯一の飛び道具」

広島などで活躍した高橋慶彦氏【写真:編集部】
広島などで活躍した高橋慶彦氏【写真:編集部】

源田は代走、代打、守備固めと「展開によってなんでもイケる」

 打ってよし、バントや進塁打もそつなくこなす坂本は2番。出塁率の高い菊池を9番に置き、1番へつなげる役割を担わせるのもキーポイントだ。

 また、東京五輪のベンチ入り選手数は24人で、プレミア12の28人から4人減る。稲葉篤紀監督はプレミア12で代走専門としてソフトバンク・周東を“サプライズ選出”し、ここぞの場面で試合の流れを変える役割を任せた。

 しかし、東京五輪ではスペシャリストを置く人数的余裕がない。そこで重宝されるのが西武の源田壮亮内野手だろう。遊撃手として3年連続ゴールデングラブ賞の守備力に加え、走力も高い。

 高橋氏は「1点ビハインドで終盤というような緊迫した場面で“飛び道具”(代走)になれるのは、このメンバーでは源田だけ。展開によって代打、守備固め……なんでもイケる」とこのメンバーの中ではベンチスタートで光ると見ている。

 広島の會澤、巨人の菅野、中川と故障により辞退者が相次いだ侍ジャパンだが、代替選手を含め機能的なオーダーを組み、念願の金メダルを獲得してほしい。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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