大谷翔平の史上初“二刀流球宴”がアジアを席巻 台湾や韓国で「オオタニ現象」
インターネット中継の視聴者やSNSでの反応が急激に増加
MLB機構が、13日(日本時間14日)に米コロラド州デンバーで行われたオールスターゲームに関する様々なデータを公表した。エンゼルス大谷翔平投手の活躍が野球人気を牽引した結果、注目すべき変化が表れており、特に台湾、韓国といったアジアの国々で空前の「大谷ブーム」とでも言うべき現象が起きていることが明らかになった。
大谷は球宴に「1番・DH」兼先発投手として出場し、史上初の“二刀流”でのプレーを果たした。打席では2打数無安打に終わったものの、投手としては1回をパーフェクトの好投、160キロ超えのボールを連発してみせた。その前日にはホームランダービーでファン・ソト(ナショナルズ)と再延長にまで及ぶ死闘を繰り広げた。
公表された「ファクトシート」によれば、台湾でのインターネット中継に大きな変化があったという。ホームランダービーと合わせると、Yahoo!経由のライブ配信が合計152万以上の視聴数を記録した。イベント平均76万3112という数字は、同プラットフォームでのシーズン公式戦の平均よりも70%増という高い数値となっている。
また韓国のSNSでの現象も取り上げられている。「大谷関連」の投稿が、「大谷を含まない投稿」と比べ2倍以上のパフォーマンスを発揮したという。韓国では普段から、リュ・ヒョンジン(ブルージェイズ)やチェ・ジマン(レイズ)ら自国の大リーガー並みの頻度で大谷の報道が行われており、高い関心を感じさせる。
また、特大本塁打でMVPを獲得したブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)の活躍により、MLBのスペイン語版ツイッターアカウントに対するエンゲージメントが昨年比で98%、一昨年比で134%増となった事象も報告されている。現在33本塁打の大谷と、16日(同17日)の試合で30号を放ったゲレーロJr.との本塁打キング争いは今後も注目されそうで、MLBの国際戦略に与える影響もさらに大きくなっていきそうだ。
(Full-Count編集部)