今年の台湾ドラフトは即戦力の宝庫 元ロッテ・チェンら1位指名5人は全員が元日米プロ

楽天・陳冠宇は既にチームメートと息ぴったり、優勝への意気込み語る

 元NPBの2選手について紹介しよう。まずは、元ロッテの陳冠宇。今回のドラフト中継では、指名ごとに各球団のブースが映し出されたが、司会者が陳の名前を読み上げると、楽天の曾豪駒監督はファンにアピールするかのように「チェンチェン大丈夫です!」と日本語で書かれたボードを両手で掲げた。

 指名直後、インタビューを受けた陳は楽天の高い評価に感謝。チーム練習の参加期間も、曾監督や許銘傑投手コーチが全力でサポートしてくれたとして「できるだけ早く桃園国際球場のマウンドに立ち、球団、監督、そしてチームメートのために優勝を勝ち取りたい」と抱負を述べた。1軍公式戦への出場が可能となる後期シーズンに向け、現在は先発として長いイニングを投げるための調整を行っているといい「怪我なくシーズンで実力を発揮したい」と意気込んでいる。

 練習参加から約1か月、ロッテ時代から楽天モンキーズとは交流があった上、ナショナルチームのチームメートが多いこともあり、すっかりチームに溶け込んでいるようだ。「先輩も後輩もとても親切で、面倒見がいい。あたたかいファミリーに加わることができ、とても嬉しい」とのコメントからは、満足している様子がうかがえる。

 陳はまた、若手投手数人の名前を挙げ、潜在能力の高さを評価。彼らが不調に陥った際には、日本での経験を基に「サポートしたい」とも述べている。楽天の若手投手にとって「チェン先輩」は心強い存在となりそうだ。

 チームを率いる曾監督も、陳の人柄に魅了されているようだ。曾監督は指名翌日、陳について選手としての実力への高い評価はもちろん「話し方や態度からはIQの高い選手ということが伺える」と称賛。さらに「陳冠宇の笑顔が好きだ。彼の笑顔は皆を楽しい気分にさせる」と話し、報道陣を笑わせた。

呂彦青は、元阪神の林威助監督率いる中信兄弟入り

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