前田健太が語った大谷翔平の“変化” 武器のスライダーを1球も使わなかったワケ
「投げられるボール、コースとかが限定されてしまっていた」
■エンゼルス 3ー2 ツインズ(日本時間23日・ミネソタ)
ツインズの前田健太投手は22日(日本時間23日)、本拠地でのエンゼルス戦に先発して4敗目を喫した。2年ぶりの対決となった大谷翔平投手は空振り三振、二ゴロ、空振り三振と3打数無安打2三振に抑え込んだ。
前田は初回先頭のフレッチャーを内野安打で出塁させたものの、2年ぶりの対戦となった大谷をストレートで空振り三振に。4回先頭は外角を攻めてニゴロ。5回2死では外角低めのスプリットで空振り三振に仕留めた。
2年ぶりの日本人対決に3打数無安打2三振で完勝した前田は試合後の会見で、大谷のある“変化”についても語った。前回対戦は2019年。2年を経て、前田はある違いについて気付かされたという。
「データを見たときに、打ってる箇所が格段に増えていたり、ホームランになっていなかったボールがホームランになっていたりというのがデータに出ていた。投げられるボールが限られていましたし、コースとかが限定されてしまっていた」
試合前への準備段階で目を通す各打者のデータ。それを見ると、昨季までの大谷と今季の大谷の打撃内容に明確な変化があった。「今まで投げられていたボールが投げられなくなっていたり、通用していた球種、コースをホームランにしているのがあった。だいぶピンポイントに狙わないといけない感覚がありました」と語り、この日の投球でも細心の注意を払ったという。
前田といえば、スライダーが武器として知られる。だが、この日、大谷に対して投じた計12球のうち6球がフォーシーム、6球がスプリットチェンジ。スライダーは1球も投じなかった。
前田は「いいところに投げられれば、使えたかもしれないですけど、リスクのあるボールだと思いますし、余計なボールを使いたくなかった。いいところに行けば、抑えられるボールを選択して、ミスした時にホームランになるボールというのは僕は選択したくなかった」と明かしていた。
(Full-Count編集部)