課題だった1番を固定、脅威の3、4番も確立 オリックス中嶋監督の前半戦采配は?

42勝34敗11分で前半戦を首位で折り返したオリックス【写真:荒川祐史】
42勝34敗11分で前半戦を首位で折り返したオリックス【写真:荒川祐史】

福田は主に1番として起用され打率.313をマーク

 2年連続の最下位から首位ターンを決めたオリックス。投打が噛み合い前半戦を終え42勝34敗11分と貯金「8」を作り、下馬評を覆す活躍をみせている。1996年以来、悲願のリーグ優勝に期待がかかっている。

 今季は昨シーズン途中から監督代行を務めた中嶋聡監督が指揮を執り、経験の浅い選手も根気強く起用。一発長打が魅力も穴の大きかった杉本裕太郎を“覚醒”させ、吉田正尚との3、4番コンビを確立させた。

 先発陣も山本由伸、山岡泰輔、田嶋大樹の3本柱に高卒2年目の宮城大弥が加わり厚みも増した。宮城は前半戦だけで山本と並ぶリーグトップの9勝、リーグ2位の防御率2.10をマークするなど大車輪の活躍を見せている。

 シーズン序盤は苦しい戦いもあったが、チーム状態を安定させたのは「1番・中堅」として福田周平をトップバッターに固定できたことも一つの要因だろう。開幕当初は佐野皓大、太田椋、宗佑磨ら若手を試してきたが、5月11日の日本ハム戦から福田が1番に座ると、ここまで打率.313、1本塁打15打点をマークしている。

今春のキャンプから本格的に外野へコンバート

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