ソフト上野由岐子、魂の389球で涙の金メダル! 6回途中降板→7回再登板で米国撃破
6回途中無失点で降板、7回リエントリーで登板して試合を締める
■日本 2ー0 アメリカ(27日・決勝・横浜)
東京五輪のソフトボール日本代表が悲願の金メダルを獲得した。27日、横浜スタジアムで行われた決勝でアメリカを2-0で破って優勝。金メダルを獲得した2008年の北京五輪以来、13年越しの“連覇”を達成した。エースの上野由岐子投手は6回途中で一度、降板したものの、7回に再びマウンドに上がり、歓喜の瞬間を迎えた。
上野は初回、1死からリードに中堅フェンス直撃の三塁打を浴びてピンチを背負う。続くチデスターに四球を与えたボールがワンバウンドになり、捕手の我妻悠香が後逸。走者が本塁に突入したものの、間一髪のところでアウトにし失点を免れた。その後、さらに2度の暴投で2死三塁とされたが、上野がアリオトを空振り三振に切り、窮地を凌いだ。
4回に渥美万奈の適時内野安打で先制に成功。5回には2死二塁から藤田倭が右前への適時打を放ち、貴重な追加点を奪った。2点のリードを奪った上野は尻上がりに調子をあげた。3回、4回と3者凡退に封じると、5回まで無失点。6回先頭のモールトリーに左前安打を許したところで後藤希友にスイッチ。左腕がこの窮地を凌ぐと、上野は7回リエントリーで再びマウンドへと上がった。
アリオトを左飛、アギュラーを一ゴロに打ち取って2死とすると、スポールディングも捕邪飛に打ち取り、最後を締めた。13年間、目標にしてきた東京五輪での金メダルを手にした上野。試合直後は笑顔だったが、宇津木麗華ヘッドコーチと抱き合うと思わず涙を流した。上野は今大会4試合で計389球を投げ抜いた。
(Full-Count編集部)