エンゼルス救援陣は「信じられないほど酷い」 大谷37号もヒヤヒヤ勝利に米記者憤慨
「ジ・アスレチック」のブラム記者は「ブルペンの補強せずして、勝つことは難しい」
■エンゼルス 8ー7 ロッキーズ(日本時間29日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、本拠地でのロッキーズ戦で2試合連発となる37号3ランを放った。「2番・指名打者」で先発出場すると、4回の第3打席で一時、試合をひっくり返す逆転弾。チームはリリーフ陣が同点に追いつかれたものの、8-7で辛くも勝利して貯金1とした。
大谷は2点を追う4回2死一、三塁、3番手右腕・ティノコから右翼スタンドへ弾丸ライナーで突き刺した。打球速度は113.1マイル(約182.0キロ)の37号逆転3ラン。2戦連発は2021年7月9日(同10日)のマリナーズ戦以来、今季7度目とし、本塁打王争いではリーグ2位のブルージェイズ・ゲレーロJr.に5本差と独走態勢となった。また今季81打点とし、リーグトップ82打点のレッドソックス・デバースに1点差に迫り、2冠王も射程に捉えた。
大谷の一発で逆転に成功したエンゼルスはその後、アップトンの2ランでリードを拡大。5回にはスタッシーにもソロが飛び出して、4点のリードを奪った。そのまま逃げ切りたいところだったが、課題とされる投手陣がこの日も踏ん張れなかった。
7回にマウンドに上がったシーシェクが炎上。先頭のフエンテスに三塁への内野安打を許すと、ハンプソンに死球を与え、タピアには2点適時二塁打。ロジャースを四球で歩かせると、併殺崩れの間に1点を奪われて1点差に迫られた。8回にはワトソンが走者を出すと、スクランブル登板となった守護神のイグレシアスがロジャースに適時打を浴びて同点に追いつかれた。
その裏、フレッチャーの右前安打、大谷の四球、ゴセリンの適時打で1点を勝ち越し、辛くも勝利を掴んだエンゼルスだったが、脆弱なリリーフ陣には、地元メディアからも不満が噴出。エンゼルス専門のポッドキャスト番組「Locked On Angels」の司会者ブレント・マグワイア氏は自身のツイッターで「このエンゼルスのブルペンは信じられないほど酷い」と酷評した。
また米メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者は「以前もツイートしたけど、このチームがブルペンの補強をせずして、今シーズンを勝ち抜くことは難しい」とツイート。さらに、エンゼルスがこの日、3Aで防御率6.19のオースティン・ワーレン投手をメジャー昇格させたことに触れ「多くの選択肢があるわけではない。このチームは3Aで防御率6.19のリリーバーを呼んだのだから」と、チーム編成の厳しさを指摘した。
この日は辛くも勝利したものの、エンゼルスにとって投手陣の整備は指摘され続けている課題。プレーオフ進出を狙って30日(日本時間31日)までのトレード期限までに補強に動くのか否か。フロントの動向にも注目だ。
(Full-Count編集部)