大谷翔平のエンゼルスはPO進出諦めず 2投手放出も「ロースター解体は避けた」
LAタイムズは「後半戦でまだ盛り返しできることを期待している」
MLBは30日(日本時間31日)、トレード期限を迎え、最終日には大物選手の移籍が相次いで成立した。大谷翔平投手の在籍するエンゼルスは、その動向が注目されていたが、アンドリュー・ヒーニー投手をヤンキースに、中継ぎ左腕のトニー・ワトソン投手をジャイアンツに放出。代わりに若手投手5人をチームに加えた。
ア・リーグ西地区で4位につけ、ワイルドカード圏内まで7ゲーム差と、プレーオフ進出が狙える位置に踏みとどまっているエンゼルス。トレード期限を前に大補強に打って出るのか、来季以降を見据えて“チーム解体”に転じるのか、注目を集めたが、結果的には、そのどちらでもなかったと言えそうだ。
地元紙「LAタイムズ」は「エンゼルスはデッドラインでヒーニーとワトソンを放出したが、ロースター解体は避けた」とし、このトレードを検証。期限を前に噂されていた守護神のライセル・イグレシアス投手や先発のアレックス・コブ投手はチームに残し、2投手を手放すだけに止めた。この動きに「完全な買い手というわけでもなく、完全な売り手というわけでもない。純粋な優勝を争う球団からは程遠いが、完全に競争から外れているわけでもない」と指摘している。
また、記事では「エンゼルスは注目に値する補強をメジャーロースターに加えなかったが、コアを解体することはせず、怪我人がいない状態であれば、後半戦でまだ盛り返しできることを期待している」とも言及。ペリー・ミナシアンGMは即戦力補強にも動いていたが、合意に達するものはなく、今季はほぼ現有戦力でプレーオフ進出に向けて戦い続けなければいけなくなった。
LAタイムズも「ロースターを解体しないことで、フロントオフィスはクラブハウスにポジティブなメッセージを送った。しかし、インパクトのある補強をできなかったため、エンゼルスは後半戦に盛り返すためには今残っている選手から最大限の生産性を引き出さなくてはならない」と指摘。ジョー・マドン監督も「私たちは毎日ほとんどパーフェクトでなければならない。私たちに失敗の余地はあまり残されていない」という。大谷が大活躍を続けチームを牽引するエンゼルスは、プレーオフ進出を掴むことができるだろうか。
(Full-Count編集部)