侍Jに立ちはだかるMLB有望株の22歳右腕とは? 最速161キロ、弱点は“制球”
2017年ドラフト1巡目でパイレーツから指名されたシェーン・バズ
■日本 ー 米国(2日・ノックアウトステージ・横浜)
東京五輪で悲願の金メダルを目指す野球日本代表「侍ジャパン」は2日、横浜スタジアムで米国との準々決勝に臨む。米国の先発は、最速100マイル(約161キロ)を誇る22歳のシェーン・バズ(レイズ傘下)。制球に課題を残す右腕の早期攻略が、準決勝進出へのカギになる。
MLB公式サイトによると、バズは身長6フィート2インチ(約188センチ)、体重190ポンド(約86.2キログラム)。2017年ドラフト1巡目(全体12位)でパイレーツから指名され、高卒最速クラスの速球を投げる選手として注目を集めた。現在はレイズ傘下の3Aダーラム・ブルズに所属。メジャー全体で70位、球団では5位のプロスペクトとして期待され、2022年にメジャーに昇格すると予想されている。
最大の武器は、最速100マイルに達するフォーシーム。90マイル中盤(153キロ前後)を平均してマークする。鋭く曲がるスライダーは、レイズ傘下の投手の中で随一との呼び声も。速球とともに空振りが取れる変化球だという。そのほかにチェンジアップとカーブを持っている。
一方で、弱点はコントロール。20~80ポイント内で算出されるスカウティングレポートでも、制球は「45」と低め。フォーム改良により、2019年には9イニング当たりの四球数が「5.1」から「4.1」に改善したものの、先発投手としてはまだ課題を残す。速球に押し負けず、いかに甘く来た球を捉えることができるかが、侍戦士にとっては重要になってきそうだ。