吉井コーチに説かれた“良い投手”の条件 ロッテドラ4右腕が2軍降格へて得た自信

ロッテ・河村説人【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・河村説人【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

中継ぎとして開幕1軍、7月に先発転向し初先発初勝利

 悔しさ、嬉しさ、いろいろな感情を味わった。ロッテのドラフト4位ルーキー河村説人投手は、初めて過ごしたシーズン前半戦を冷静に振り返る。プロ初のキャンプを1軍で完走。練習試合、オープン戦ではリリーフとして6戦連続の無失点投球でアピールを続け、見事開幕1軍を掴んだ。

 プロ初登板はいきなりやってきた。3月26日のソフトバンク戦、3点を追うの7回に敵地PayPayドームのマウンドに上がった。「オープン戦とは雰囲気も違いますし、緊張感がありました」。公式戦は打者の目つきが違った。“勝負の世界”の入り口に立ったと感じた、強烈な経験だ。

 その初登板こそ失点したものの、続く5試合は無失点投球を続け「あまり考えずに、怖がらずに投げられていたと思います」。ただその後は9試合で計9失点と打ち込まれ、井口資仁監督に2軍での再調整を告げられた。

 降格前、吉井理人投手コーチに声をかけられた。「良い投手はやっぱりストレートがいい。まずはストレートをしっかり投げろ」と。自身が武器にしてきた角度ある直球がもっと良くなれば、カーブやフォークなどの変化球をもっと生かせる。投球時の下半身の使い方などを見直しながら、直球の質にこだわった。

チーム事情もあり、将来的に挑戦したいと思っていた先発に挑戦

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