番長DeNAをいきなり襲った大誤算 助っ人不在の開幕、得点力も投手の駒も不足

顔ぶれ揃ってからは上昇、交流戦で球団史上最高タイ3位の大健闘

 オースティンとソトは4月13日、2軍戦出場も経ず慌ただしく1軍に合流した。2人が徐々に試合勘を取り戻すのに伴い、チームも上昇気流に乗った。他の打者にも相乗効果を与え、佐野恵太外野手は現在リーグトップの打率.328。切り込み役の桑原将志も同3位の.318。.314で4位のオースティンと合わせて、リーグトップ5のうち3人を占めている。さらに同6位.302の宮崎敏郎内野手を含め、3割打者が4人。チーム打率.261はリーグトップだ。

 エスコバーも4月20日に登録されて7回を任され、8回の山崎康晃投手、9回の守護神・三嶋一輝投手と合わせて勝利の方程式がようやく確立した。チームは交流戦で9勝6敗3分、球団史上最高に並ぶ3位という大健闘を見せた。

 手薄な先発投手陣にも光明はある。今永が5月20日に1軍合流。初先発の同23日・ヤクルト戦は5回途中6失点と散々だったが、徐々に調子を上げ、今季8試合3勝2敗、防御率3.61。一方、自身5連敗を喫して2軍落ちした大貫晋一投手も、1か月の調整を経て、6月27日の1軍復帰後は3戦2勝無敗と好調だ。

 戦力がようやく整い、ペナントレースはまだ残り57試合ある。ここからが新指揮官・三浦監督の腕の見せ所と言えそうだ。

(Full-Count編集部)

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