侍ジャパンは「石橋野球だった」 韓国メディアが見た日本の強さとは?

韓国紙は日本代表の手堅い戦いぶりを称賛した【写真:AP】
韓国紙は日本代表の手堅い戦いぶりを称賛した【写真:AP】

韓国紙「京郷新聞」は「韓国の『信じる野球』を圧迫した日本の『石橋野球』」と報じる

 4日に行われた東京五輪野球競技の準決勝で韓国代表を5-2で破り、決勝進出と銀メダル以上を確定させた野球日本代表「侍ジャパン」。同点で迎えた8回に山田哲人内野手(ヤクルト)が走者一掃の適時二塁打を放って3点を勝ち越し、宿敵との激戦にケリをつけた。

 1996年のアトランタ五輪以来、25年ぶりとなる銀メダル以上を決めた侍ジャパン。この一戦を韓国メディア「京郷新聞」は「韓国の『信じる野球』を圧迫した日本の『石橋野球』」と伝え、侍ジャパンの細かく手堅い戦いぶりを称賛した。

 侍ジャパンについて「韓国との準決勝でも石橋野球を続けた」と分析した「京郷新聞」。韓国打線に的を絞らせずに、カットボールやスプリット、カーブなど変化球を有効に使った山本由伸投手の投球や、3回に山田が、5回には坂本勇人内野手(巨人)が送りバントを試みた点に着目し「日本の野球は小さな変化にも敏感だ。顕微鏡野球であると同時に、石橋野球だった」などと伝えた。

 決着がついた8回の攻防についても「日本がそうやって掘り下げた細部で決まった」と指摘。韓国はコ・ウソクのベースカバーミスやその後の暴投、四球で満塁のピンチ招いた。山田には初球の真っ直ぐを打たれ、記事では「初球の配球の精密さも、この上なく残念だった」と断じた。

 記事では、かつてレッドソックス、ナショナルズでプレーしたキム・ソンウ氏が「いや、あのように緻密で、負けない野球が本当に強い野球だ」と語ったことも紹介されている。まだ決勝で再び戦う可能性のある侍ジャパンと韓国だが、韓国メディアは侍ジャパンの強さを感じた様子だった。

(Full-Count編集部)

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