侍ジャパンに立ちはだかる米国先発の鷹マルティネス データが示す“隙”とキーマン

マルティネス攻略の鍵は初回の立ち上がりか

 そして、コントロールがいいのもマルティネスの武器の1つ。今季はここまで11試合で71イニングを投げて、四球はわずか16個。BB%は5.7%、K/BB%は19.9%で、これは山本由伸投手とほぼ同水準にある。さらに今季は先発した11試合で最多の失点は3。10試合で6回自責点3以内のクオリティースタートを達成しており、安定感も光る。

 ただ、付け入る隙がないわけではない。今季ワーストの6回3失点だった6月26日の楽天戦では初回だけで3失点。今季の16失点のうち6点が初回に失ったもので、3回に3失点、4回に2失点と序盤の失点が多い。7月31日の韓国戦でも初回に失点。尻上がりに調子を上げていくタイプだけに、立ち上がりは1つの攻略の鍵になりそうだ。

 手強い相手となるのは間違いないマルティネスだが、侍ジャパンにはキーマンになるべき存在がいる。それが、ソフトバンクでバッテリーを組む甲斐拓也捕手だ。

ソフトバンクでバッテリーを組む甲斐はマルティネスを知り尽くす

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY